All come to look for China
「小凯 僕は何かを無くしてしまった」
彼女が眠っているのを知りながら 僕は呟いた
「僕の中身はからっぽで 心だけ痛むけど
いったい何をすればいいのか 解らないんだ」
北京環状3号線の車の波を数えながら思う
彼らはみな中国を探しに ここへやって来たんだ
みんな中国を探しに ここへやって来たんだ
みんな中国を探しに ここへやって来たんだ
狂乱的な経済成長が一気に鈍化して、贅沢の中に空虚が透けて見え始めた昨今の北京にぴったりだなあ、と思ったのでSimon and Garfunkelの『America』の最期の部分だけを、勝手に中国版に意訳してみた
というか、夕焼けの中の渋滞した車列や、灯りがつき始めた家や街並みを一人で眺めてると、少し鼻の奥がつんとしちまうのは、東京でも北京でも変わらねえな…相変わらずおセンチな野郎だぜ…